社会に消耗し揺れる心が、静かに落ち着く本【シンプルだから、贅沢】

シンプルだから、贅沢の書評記事です。 

 

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f:id:flowerwell3t:20180916214723j:plain裏表紙もシンプル

この本との出会い

この本は、私が仕事に疲れ果てていたときに出会い、救われた本です。

ミニマリストという概念に初めて触れた本でもあります。

 

当時の私は、仕事に追われ、残業に疲れ、持ち帰り仕事に忙殺され、プライベートの余裕もなく、掃除もできず、まともにご飯も食べられず、眠れませんでした。

所持するモノや仕事の量も、完全に私のキャパシティを超えており、いつ決壊してもおかしくない状態にありました。

友達が言うには、当時のハルはうつ病にしか見えなかった、と。

 

そんな中ひと時の休息で雑貨屋を訪れたときに、ふと机の上に置かれていた本がこれでした。

優しいクリーム色をベースに黒いフレーム、シンプルなタイトル。

自然と私引き寄せられ、手にとっていました。

 

そして読み終わった後には、憑き物が落ちたように眠ることができました。

仕事がなくなったわけではありませんでしたが、暗闇の中に一筋の光を見たように。

がんじがらめの自分から、抜け出そうと思えるようになったのです。

 

この本は、特に仕事やプライベートなどで忙しく余裕がない方。生活で疲れ果てた方に読んで欲しい本です。

また、人生をより豊かにしたいと考えている人にも良い選択になると思います。

 

本の概要

シンプルだから、贅沢 ドミニック・ローホー(著)原秋子(訳)

 

著者情報

著者のドミニック・ローホーさんは、フランス出身の方です。

アメリカと日本でヨガを学び、禅の修行や墨絵の習得などを通して、日本の精神文化への理解を深めました。

シンプルな生き方を提唱し、フランスはもとよりヨーロッパやアジア各国でも著書がベストセラーになっています。

著書には、『シンプルに生きる』(幻冬舎)、『「限りなく少なく」豊かに生きる』『屋根ひとつ お茶一杯』(ともに講談社)など、「物心ともにシンプルになることで、もっと幸せになれる」という主題のもと、現在も筆を取り続けています。

 

私も敬愛するミニマリズム、シンプリシティを体現する方です。

 

本の概要

(BOOKデータベースより)

1日+1日+1日…それが私たちの「人生」。上質な日々が上質な人生になるのです。リネン、ファッション、手帳から、住まいや旅、人間関係まで、フランス人作家ドミニックのスタイルがヒントに。今この一瞬、一瞬を充実して生きるために。

 

この本では、私たちを真に豊かにしてくれる「贅沢とは何か」を教えてくれています。
ヒントは、フランス人のように自分のスタイルが決まれば、身の回りはどんどんシンプルになるということ。

たとえば、「若いフランス人は同じ香水、同じ洋服の人に出会うことを最悪と考え、自分らしいものにこだわる」さらに、「いくつもアクセサリーがあるのに満足できない人は、最高の宝石を手に入れると、それ以上欲しくならない」など。

そしてスタイルが決まると、「少なくても贅沢」な幸せがわかりだし人生の成熟が始まるのです。

本書に収められたさまざまなアドバイスは、ドミニックさんがこれまでに実際に経験したことや学んだことだから、すべて実践的です。

 

 

自分の生活の軸を作りたい方。

生活をシンプルにしたい方は是非読んで欲しいです。

 

中身を少しだけご紹介

お人好しのあなたに教える「断り方」〜12章人との優しい距離〜より

人間関係のもつれは、ほとんどの場合、相手だけではなく自分にも原因があることに私たちが気づけていません。

 

ドミニックさんは、自分に上限を定めることを推奨しています。

相手にはものを頼む権利があるけれど、それを断る権利もあるはずだと。

そうすることで、周囲は安易に用事を頼んでこなくなる。

私の時間を奪わなくなると。

 

ここでは、断り下手な私にもできる、上手に優雅に断れるためのリストを作成してくれています。

  • 考えておきます
  • ありがとう。何れにしても私に依頼してくれたことに感謝します。
  • できるだけ早くお返事します

ポイントは、即答しないことです。

 

これを読んでから、私は3つの断り文句を練習し、メモに書き、筆入れに忍ばせています。

以前は職場でいろんな雑用も含めて引き受けていた私ですが、今ではある程度の線引きができています。

ここまではやるけど、これ以上はやらないよ。

それ、私じゃなくてもできるよね。

 

雑用を受け入れなくなったことで、専門性の高い仕事に集中できるようになりました。

また職場にとってもそれはメリットがあることです。

 

あと、実感したのは、

なんでも頼まれてくれる人は好かれるけど、実は断っても意外と嫌われないようです。

 

健康に感謝する時がシンプルな贅沢の意味がわかる〜5章感性を喜ばせるたくらみ〜より

自分の健康を気遣うことがシンプルな贅沢を味わう1つのきっかけになるでしょう。

 

あたりまえのことですが、体の調子がよければ、どこにいてもご機嫌でいられます。

今の世の中は、会社を始めインターネット、LINEなど、なかなか社会の喧騒から身を話すことができません。

夜の飲み会を1つ断り、一人で静かに過ごすことがどのように貴重で癒されることか。

 

私は今、夜の8時以降と土日祝日はLINEを見ないことにしています。

たったこれだけのことですが、自分の自由な時間は誰にも邪魔できなくなるのです。

オンとオフのメリハリ。

常に通知が来ることは私にとって相当のストレスになっていたのだとわかりました。

私だけの時間を作り、しっかりと休み体調を整えることで、生活全般がものすごく元気に過ごせるようになりました。

 

過剰な物や情報が上質な生活の邪魔をする〜1章ものから身軽になるという贅沢〜より

私たちの家には、まだ読んでいない本、聞かずに溜まっているCD、着ない服、使うこともない小物、結局は捨ててしまう食べきれない食事でいっぱいです。さらに、休みがちなスポーツジムの年会費……

 

過剰な物は私たちからエネルギーを奪います。

場所を取り、片付けの手間を取り、掃除の時間を奪います。

せめて自分が使うものならまだしも、現実にはなかなかそうはいかない。

物質的な物の量は、所有欲は満たすかもしれませんが人生の質は落ちるように思います。

会社で管理されたスケジュールに縛られるように、自分の所有するものにも支配されてしまうのです。

 

私も、山のように積み重なった本を捨てました。

すでに一度読んで、読み返すことのない本です。

他にも、見ないDVDや、ぬいぐるみ、着ない服、使わない自動泡立て器などなどなど。

 

今は自分に必要なものだけで生きています。

好きなものだけに囲まれています。

好きなものだけに集中して楽しんでいます。

 

自分のエネルギーを消耗するものを手放しましょう。

取捨選択をして、本当に自分の魂を養ってくれるものを選びましょう。

それは、そんなにたくさんなくてもいいはずです。

 

 まとめ

いかがでしたか。

単純なミニマリスト本ではなく、人生の豊かさを養うための本です。

うつになりかけた私のような方がいれば、ぜひ読んで欲しいし、そうでない元気な人たちでも学べるところが多くあると思います。

 

ここには書ききれませんでしたが、

『幸福を呼ぶ時間の使い方』や『旅は情熱を養う』などについても書かれています。

今の私の指針、軸になっている部分です。

 

シンプルに生きる贅沢さを実感しませんか?

みなさんもぜひ読んでみてください。

 

シンプルだから、贅沢

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